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笠原?
【かさはら】


旧国名:信濃

千曲川支流夜間瀬(よませ)川がつくる中野扇状地の扇端部に位置し,高社山の西麓から扇状地にかけて広がる。15世紀後半の夜間瀬川大洪水により,徐々に山麓が削られ,笠原郷は南北に分断された。近世17か村の本郷である(中野市誌)。地名の由来は,高社山の連峰笠原岳との関係か。かさは高所を意味するので,高社山に近い赤岩村も含めた笠原郷を指したのであろう。式内社笠原神社があるが,神殿などすべて流失し,近世初頭下流に再建した。当地に所領をもっていたと考えられる笠原牧の牧官笠原平五頼直は,治承4年宇治川の合戦では平家方として騎馬300を率いて先陣を果たしたが(平家物語),同年9月木曽義仲挙兵の際は越後城氏の援護を得たが,義仲に敗れて越後へ逃れた(吾妻鏡)。笠原氏の居館跡は字立(館)にあるといわれている。隣接して字かへとだ(垣内田(かいとだ))がある。「かいと」は豪族屋敷の意味で,地頭・名主の所有地を意味するので,笠原氏の館と関係があると思われる。
笠原(中世)】 鎌倉期から見える地名。
笠原村(近世)】 江戸期の村名。
笠原村(近代)】 明治9~22年の村名。
笠原(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7099933