唐沢ノ滝
【からさわのたき】

小県(ちいさがた)郡真田町，四阿(あずまや)山と根子岳の南西斜面から流出する大明神沢が盆地縁辺部で，四阿火山の安山岩の遷急点に懸かる滝。落差10ｍ，幅およそ６～７ｍで，水量は多くない。滝の水は下流で菅平の盆地中心部から流出する大洞(おおぼら)川に合流する。菅平盆地の根子・四阿山麓では，火山噴出物上を南に流出するのが唐沢の滝で，北に流出する所に米子川の不動滝がある。唐沢の滝より100ｍほど下流に縄文前期から弥生後期の動物の遺骸が多数出土した唐沢岩陰遺跡がある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7100205