扉峠
【とびらとうげ】

松本市入山辺(いりやまべ)と小県(ちいさがた)郡和田村の境にある峠。標高1,670m。茶臼山と三峰山の鞍部にあり,峠道は難路。峠の名は,天手力雄命が日向国から天の岩戸を戸隠山に運ぶ途中,ここで休んだという伝説に由来。車道の開削は,松本市と和田など3か村の組合により,昭和7年から22年がかりで,同29年に完成。三城牧場から有料林道よもぎこば線で登るルートもあり,峠からはビーナスライン有料道路に接続,美ケ原や霧ケ峰高原に通じている。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7102127 |