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樋沢
【ひさわ】


旧国名:信濃

川上盆地の西端に位置する。西部で板橋川が千曲川に合流し,狭小な河岸段丘を形成。北は千曲川を挟んで男山山塊が屹立し,南は野辺山層の高崖が軒先まで迫り,西は板橋川に臨む。地内を通過して甲州街道に至る道を昔は市場道といった。甲州街道への接点に海の口市場があり,7月・8月に子馬の競市が開かれた。市場道近くに,先土器時代の坂ノ上遺跡や縄文時代の立石遺跡がある。耕作地の全域に縄文時代の遺物が散布している。「金峰山縁起」によると,昔当地に蝉台師という神様があって,庶民に信仰されたという。鎮守は神明宮。御前神社には当地を表徴するヒメバラモミの大木があったが,昭和20年代の台風で倒れた。野辺山道の路傍に山梨の大木が残り,川上村では古来山梨の木は伐らない習わしがある。
樋沢村(近世)】 江戸期~明治9年の村名。
樋沢(近代)】 明治22年~現在の川上村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7102909