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横町
【よこまち】


旧国名:信濃

(近世)江戸期の町名。善光寺町の一町で,善光寺町の中心をなす八町の一つ。善光寺大本願の南に位置する東西の町で,東は岩石町,西は阿弥陀院町(栄町)と接する。町名の由来は,善光寺門前の大門町と横(東西)に交わることにちなむという。当町の庄屋は東之門町も管轄した。大門町と横町の交差点が市頭,つまり市の起点で,今も長野市の元標はここにある。市神も現存。横町は繁華街の一郭であった。天和2年の善光寺町市立日書上(県史近世史料7‐2)には,東横町と西横町に分かれて見え,すでに江戸前期から当町は東横町と西横町に分かれるようになった。ただし,横町一町として記載される史料もあり,明和元年には人数171,うち男92・女79(長野市史)。弘化4年の善光寺大地震での死者は東之門町も合わせて206人(同前)。嘉永6年善光寺八カ町数改留によれば,数20,うち大屋7・借地12・店借1(県史近世史料7‐2)。元治元年の人数は,東之門前を含めて479(長野市史考)。なお,明治10年代以降には東横町と西横町が合併して再び横町と称するようになり,以後は長野村・長野町のうちの通称町名となり,現在も長野市長野のうちの通称町名として横町がある。なお,明治31年には285人,大正5年には250人,昭和62年には48世帯・131人。




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「角川日本地名大辞典」
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