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岩瀬
【いわぜ】


旧国名:飛騨

北流する庄(しよう)川が御母衣(みぼろ)ダム湖に入る地の右岸に位置する。「後風土記」には「村名義は,文字の如く上白川の水,此村に至りて岩石にせかれて流るる瀬の多ければ,村名に負えるにやあらむ」とあり,枝村の下滝は,川上の猿丸(さるまる)滝や野々俣(ののまた)村の滝に対する地名という。天正13年8月,石徹白(いとしろ)から尾上(おかみ)郷を経て飛騨に進攻した金森長近は,当地の岩瀬橋上で尾神備前氏綱の防戦に敗退,尾上郷を引き返し,蛭ケ野(ひるがの)を経て野々俣に出,白鳥(しろとり)より北上して来た可重勢に合流して,牧戸(まきど)城を攻略したという。激戦を伝えた岩瀬橋は御母衣湖底となり,新岩瀬橋が湖上に架かる。
岩瀬(中世)】 戦国期に見える地名。
岩瀬村(近世)】 江戸期~明治8年の村名。
岩瀬(近代)】 明治8年~現在の荘川村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7104620