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尾神橋
【おがみばし】


水上橋ともいった(白川村史)。尾神郷川下流部に架かる橋。大野郡荘川(しようかわ)村(右岸)と白川村(左岸)の村境をなす。長さ316m・幅6mの鋼製トラス橋。道路面は標高約760mにあり,国道156号が通る。この国道中で最も長い橋。御母衣(みぼろ)ダムの建設に伴い代替建設された橋で昭和34年8月完成。旧橋はこれより下流約550mの地にあった。旧橋はコンクリート製の橋で鉄製の手すりがついていたが,第2次大戦中鉄の供出により取り払われた。このため子供の転落事故も起こった。明治25年9月の橋梁調査一覧表によると(白川村史),「水上橋」といい,白川街道が尾神郷川を渡る地点に架けられた刎木橋で,長さ20間(約36m)・幅9尺(約2.7m)あった。刎木橋とは,川の中央部に鳥居型の柱を埋め両岸より高く建て,それへ両岸から柱を2本渡し,そこへ厚い板を敷いた橋である。延享3年の「国中案内」には,「尾神村の下には谷川渡瀬あり,字尾神瀬といふ,冬,春の内水量無時分は引渡橋懸る事も有之,常には渡る」とある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7105040