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小鳥川
【おどりがわ】


県北部を北流する宮川最大の支流。延長約42km(河川法区域延長約38km)。清見村西部の傘山および松之木峠の北斜面を水源とし,越ケ谷・水洞・長谷・彦谷・金山谷を合わせ河合村に入る。河合村でソウツイ谷・栗ケ谷・天生(あもう)谷・下朝川原(しもあさがら)谷・二ツ屋谷・稲越(いなごえ)川などの支谷を合わせ,河合村角川(つのがわ)で宮川に合流する。昭和48年5月中流部の河合村保(ほ)に宮川水系最大の下小鳥ダムが完成し,保・舟原両集落が水没した。流域に散在する小規模な河岸段丘面には,清見村上小鳥の門端遺跡など先史時代の遺跡が散在し,住居址・土器・石器の出土が見られる。金森氏時代(天正14年~元禄5年)金山谷上流部で金の採掘が盛んに行われていた(国中案内)し,また,白川郷を中心に行われていた塩硝製造は,小鳥川流域でも江戸末期まで行われていた(後風土記)。川に沿って,上流部では国道158号,中流部では県道河合清見線,下流部では国道360号が通っている。近年,流域は人口流出の激しい過疎地域となった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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