河津七滝
【かわづななだる】

賀茂郡河津町梨本，湯ケ野温泉北方，河津川上流にある滝。「たる」は滝の古語垂水(たるみ)の方言といわれ，七滝は観光地となっている。上流から二階・釜（22m）・蛇（３m）・初景（18m）・カニ（２m）・大・三養院滝と続く。柱状節理の発達した玄武岩が造瀑層となり，最大は大滝で高さ27m・幅７mをもつ。二階と三養院のかわりに出会（４m）・エビ滝をいれて七滝とすることもある。大滝付近からは泉温40℃前後の弱食塩泉が湧き，穴風呂・露天風呂なども見られる。滝から天城峠にかけて遊歩道ができ，観光コースとなっている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7110998