北江間横穴群
【きたえまおうけつぐん】

田方郡伊豆長岡町北江間字大師山・男坂周辺に所在。古墳末期の横穴群。昭和49年と同52~55年の調査。同51・56年国史跡指定。鷲頭・大平山山系の先端部,田方平野との接触点,標高17~50mの山腹に立地。数か所の横穴群からなるが,中心は,大師山横穴群(10基)と大北横穴群(48基)である。前者は,3基の大型横穴内に家形石棺や造り付けの石棺を設けるという特異性をもち,後者は造り付けの石棺,ミニ横穴,特に各種の石櫃の大量検出によってその特異性を示している。石櫃の1つには「若舎人」の刻銘が存在した。付近の通称箱根山の円墳群(8基)などとともに,墳丘墓から横穴墓へ,そして石櫃へ,土葬から火葬への過渡期にあたり,時代は律令期に入っており,古墳文化末期の様相解明,葬制の変遷,田方平野を中心とする古代律令期の解明に,大きな問題を投げかけている横穴群である。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7111104 |




