清水平野
【しみずへいや】

巴川と庵原(いはら)川の中・下流域に広がる沖積平野で,清水の市街地をのせる。北は新第三系の庵原山地で限られ,南・西は洪積丘陵有度山(うどやま)を境とし,東の清水港・折戸湾方向に開けた平野で,折戸湾を挾んで南東方向に三保半島の分岐砂礫嘴(ぶんきされきし)がある。縄文前期頃にはその大部分は入江であったが,その後巴川と安倍川扇状地の末端とから運び込まれる砂泥で次第に埋められていき,厚い泥層からなる三角州性の平野が形成された。このため山麓部および平野の前縁部以外は一般に極めて低平であり,標高5mの等高線は巴川沿いに有度山の北側付近にまで入り込んでいる。しかしこの平野の前縁部には,海岸線に並行に南北に延びるやや高燥な3列の砂堆地があって,清水の中心市街地の多くはその上にのっている。なおこの砂堆地の前面には,埋立地と港湾拡張によってできた埠頭とがあって,埋立地には各種の大工場が立地している。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7111951 |




