中田島砂丘
【なかたじまさきゅう】

白羽(しろわ)海岸・白羽の浜ともいう。浜松市南部の白羽町・中田島町にまたがる遠州灘に面した砂丘。天竜川河口の西岸に位置し,遠州灘海岸一帯の砂丘のうち,天竜川以西では最大の規模をもつ。東西約4km・南北約500m。日本三大砂丘のうち。近くに遠州浜・米津浜があり,これらが連なって一大砂丘帯を形成している。沿岸州の発達によって浜堤となった部分を覆うように風成砂が堆積してできたもので,沿岸流や遠州地方特有の卓越風によって,常に変化している。飛砂が激しく,植林や粗朶(そだ)による砂防対策がなされてきたが海岸線は後退の傾向にある。観光地としても有名である。毎年5月3~5日に行われる浜松祭りの凧揚げ会場となっているため,当日は大勢の人々でにぎわう。砂丘入口にはみやげ物店や食堂が並び,近くに市営中田島海浜公園があり,プール・運動場が併設され,市民の憩いの場となっている。北側には市営中田島団地がある。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7113105 |