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愛知郡
【あいちぐん】


旧国名:尾張

古代~現在の尾張国・愛知県の郡名。尾張国東部に位置するが,郡域は時代によって相当変動がある。郡名は,古くは「あゆち」といい,和銅6年郡名に好字を用いるべきこととされて以後は「愛智」の字があてられ,「延喜式」「和名抄」などはこれによっているが,のち「愛智」「愛知」は区別せず用いられるようになり,明治5年県名とともに郡名も「愛知」が採用された。語源については,「あゆ」は湧き出る意で湧水の多いところとする説(愛知郡誌),東風を「あゆ」と訓む(万葉集)ところからめでたいものをもたらす風の意とする説(海上の道)など,諸説がある。熱田神宮に近い断夫山古墳(5世紀後半)は美夜受比売(宮簀媛)の墓という伝承があり,この地が尾張国造尾張氏の本拠地であったと考えられ,また日本最大の猿投窯古窯跡群が点在することでも知られる。
(古代)尾張国八郡の1つ。
(中世)鎌倉幕府が成立すると,平氏勢力が浸透していた当郡には大きな変化が起こった。
(近世)慶長5年関ケ原の戦後,徳川家康は武蔵忍城の松平忠吉を清須城主に封じて知多郡の一部を除く尾張国の大部分を領有せしめたが,同12年忠吉は病死,かわって徳川義利(義直)が甲斐府中城から移り,尾張一円を領有することとなった。
(近代)明治11年~現在の郡名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7115100