篠島
【しのじま】

旧国名:三河
知多半島南端の南東海上,三河湾口に浮かぶ篠島の全域。周囲の木島・築見島・野島・松島などいくつかの無人島を含む。島の西部から南部にかけて標高46~50mの地点を頂点とする起伏の激しい地が続く。海岸は硬い岩盤だが,台風時の激浪などにより浸食が進んでいる。縄文後期の神明社貝塚,木島の弥生遺跡などがある。伊勢神宮への御幣鯛の奉献は,古代より今日まで続く。木島は,港の防風と魚や海藻の定着のため篠島の住民によって立入りが制限され,樹木を保護したので,亜熱帯植物のタブなど55種の植物が生い茂っていたという。
【篠島(古代)】 飛鳥期から見える地名。
【篠島(中世)】 鎌倉期~戦国期に見える地名。
【篠島村(近世)】 江戸期~明治9年の村名。
【篠島村(近代)】 明治14~22年の村名。
【篠島村(近代)】 明治22年~昭和36年の知多郡の自治体名。
【篠島(近代)】 昭和36年~現在の南知多町の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7118962 |




