日比津
【ひびつ】

旧国名:尾張

庄内川の東の沖積平野に位置する。地名は土津(ひじつ)（泥湿地の意）に由来。応永８年定徳寺古縁起（尾張名所図会所収）にも「尾州愛知郡泥津」とあり，もとは泥津と書いた。大円寺には「貞治四年三月十八日」と彫った五輪塔地輪があり，市内最古の石塔紀年銘として知られる。中世には日置荘に属したという（徇行記）。戦国時代には野尻掃部とその家老の野尻藤松の２つの城があり，その跡を伝える。
【日比津郷(中世)】　戦国期に見える郷名。
【日比津村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【日比津村(近代)】　明治22～39年の愛知郡の自治体名。
【日比津(近代)】　明治39年～大正10年の中村の大字名。
【日比津町(近代)】　大正10年～現在の町名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7122628