小俣
【おばた】

旧国名:伊勢
小端・小幡とも書いた(文禄3年高帳)。伊勢平野最東端,宮川下流の左岸部に位置する。地名の由来については,開化天皇の第2皇子小俣王から名付けられたとも,また外城田川と湯田川の分岐点に位置していることから小俣となったとも,あるいは小墾田から転訛したともいわれ,諸説がある。弥生時代~鎌倉期の遺跡があり,また中世の遺物も包含する松倉遺跡や掛橋遺跡がある。延暦16年伊勢斎宮の離宮院が高河原(伊勢市岩淵町)から当地に遷座して造営されたが,中世末期に衰退し,その土塁跡などが残る。
【小俣村(中世)】 平安末期~鎌倉期に見える村名。
【小俣御園(中世)】 鎌倉期~室町期に見える御園名。
【小俣村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【小俣村(近代)】 明治22年~昭和3年の度会郡の自治体名。
【小俣町(近代)】 昭和3年~現在の度会郡の自治体名。
【小俣(近代)】 昭和34年~現在の小俣町の地区名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7125868 |




