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加路戸
【かろと】


旧国名:伊勢

唐戸(からと)・唐櫃(からひつ)・櫃島(ひつじま)・唐路戸(かろと)などと書き称した史料もあるが,天正9年に加路戸と統一されたという。伊勢湾の最奥,木曽川河口デルタ地域の北部に位置し,製作年代未詳の古絵図には「唐戸」として大きな島が描かれている。「庭訓往来要約」によれば,永禄2年に開発され,伊藤縫殿助が城砦を構築,幕下の太田自仙が守備,民家は800戸あり,尾張八丈(島大布木綿)を織り出して,往来運送も自由な付近まれにみる繁栄の地であったと伝える。伊藤縫殿助と太田自仙とは長島一向一揆と織田信長との兵乱(加路戸砦は長島願証寺の重要な拠点)で信長に滅ぼされ,島民の多くは岐阜に移った。中加路戸に唐崎の地名が残っていたが,この地が砦跡と伝える。その後天正13年の大地震で土地は陥没した。なお,「織田軍記」や「信長公記」には「カロウト島」と見える。
加路戸新田(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
加路戸(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7126212