斎田
【さいた】

旧国名:伊勢
佐伊田とも書く。志摩半島南部,押淵川の支流斎田川流域に位置する。地名の由来については,御巫清直が当地にある大歳社を「長徳検録」の鵜倉神戸のものと見,そこから「斎田ト云フ村名モ神戸神田等ニ由ル称ナルベキカ」(二宮管社沿革考)と述べて以来当地名を大歳社の斎田にちなむとするものが多いが,大歳社を鵜倉神戸とつなぐのは誤りで,当社は平安期までさかのぼるとは見難い。天福2年当地に奉斎された八王子社に「斎田」があったと記されるから(同社棟札),地名はこれから生じたものであろう。天文18年・天正6年の碑石が今に残っている。桃山文化の特徴をもつので町文化財に指定された旧獅子頭,それに伴う獅子舞神事がある。
【佐伊田(中世)】 室町期から見える地名。
【斎田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【斎田(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7126927 |




