佐那具
【さなぐ】

旧国名:伊賀
「さなこ」ともいう。また,実古とも書いたと伝える。上野盆地北東部,木津川の支流柘植川中流部に位置する。地名の由来は,百済から渡来した佐奈宣氏を祖とする氏族が定住したことによるという。また付近で銅鐸が出土しており,「古語拾遺」の佐那伎=鉄鐸に関係する地名とも考えられる。三重県下最大の墳丘規模をもつ御墓山古墳(全長188m,後円部の径110m・高さ14m,前方部の幅80m・高さ10m)がある。また古くから大和街道の宿駅として開かれていた(三国地誌)。
【さなこ里(中世)】 戦国期に見える里名。
【佐那具村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【佐那具(近代)】 明治22年~昭和25年の府中村の大字名。
【佐那具町(近代)】 昭和25年~現在の上野市の町名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7127043 |




