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志袋
【しぶくろ】


旧国名:伊勢

古くは佐々礼石ともいった(三国地誌)。岩田川上流域に位置し,集落の中心は山沿いにある。坂本山古墳群は,全部で9基(うち7基現存)確認されていたが,昭和44年に志袋団地造成に伴い,市教育委員会による調査が行われ,方形周溝墓1基,古墳4基,中世の墳墓5か所が発掘された。ほかに古墳時代後期の大明神1・2号墳,字森添の丘陵に弥生時代の遺跡があったが,大明神1・2号墳は片田浄水池設置のときに破壊された。「神鳳鈔」にも「佐々礼石御厨」と見える旧名佐々礼石は,「さざれ石」と称される岩に由来する地名。津市片田志袋町字細石前(さざれいしまえ)を流れる小川の中にある岩が,それであるとされ,「さざれ石」付近の数mの流れは「いわおとさん」と呼ばれて付近住民に親しまれている。「県風土史蹟」には「字佐々礼石ノ地ハ神鳳抄佐々礼石御厨ノ地ナリ,某書ニ国歌君ガ代ハ此地ヲ歌シモノト録セルハ妄断ナリ」とある。
志袋村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
志袋(近代)】 明治22年~昭和29年の片田村の大字名。
志袋町(近代)】 昭和29年~現在の津市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7127150