菖蒲
【しょうぶ】

旧国名:伊勢

横輪川の上流域，前山南麓の山間地に位置する。知盛山久昌寺に平知盛のものといわれる墓と「当地草創久昌寺殿従二位新中納言平菴知盛大禅門」と記す位牌が伝えられており，平知盛が戦場を逃れて当地に潜伏し，この地で没したという伝承がある。毎年４月14日知盛会式が行われる。なお，当地に関係を有するのは平知盛ではなくてその子知宗であり，それが祖先のゆかりをたどって伊勢国に落ち来たり，当地に帰農して菖蒲村の草分となったともいう（三重史談）。
【菖蒲村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【菖蒲(近代)】　明治22年～昭和30年の沼木村の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7127315