杉江
【すぎえ】

旧国名:伊勢
伊勢湾の最奥,木曽・長良・揖斐(いび)の3川が形成した河口デルタ北部で長良川左岸に位置する。作成年代未詳の長島地域の古絵図(水谷氏蔵)によれば,長島の西北端,揖斐川に面して1砂州があり,松ノ木・杉江・一ノ江の地名が書かれている。当地には文永元年桑名法泉寺の2代信誉が法泉寺の寺基を定め,その弟信祐も願証寺の基を当地に定めたという。天文10年(享禄4年とも)に法泉寺は多度香取に移ったが,願証寺には明応10年に蓮如の13子蓮淳が入寺し代々その血統が法灯を継承,元亀・天正の長島一向一揆の中心となり,天正2年敗滅した。
【杉江村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【杉江(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7127473 |




