宮川堤
【みやがわつつみ】

伊勢市西部宮川下流右岸にある堤。桜の名所として名高い。江戸期,寛永元年山田奉行中川半左衛門が幕府に訴え,初めて大堤防を築いたが,その後もたびたび大洪水で堤防が決壊している(勢陽五鈴遺響)。堤の西端,宮川グラウンドの小堤(浅間堤)に江戸期宮川堤の人柱となった松井孫右衛門の顕彰碑がある。この堤には,かつて2つの渡しがあり,上の渡し(柳の渡し),下の渡し(桜の渡し)と呼ばれ,もともと桜が多かった。明治6年増植され今も古木を伐採し若木を育てている。種類は各種入り混じっているがその数約1,200本。現在,堤一帯は公園化され,毎年夏には神宮奉納の全国花火大会が行われ,各地からの人出でにぎわう。堤の対岸,川端町には政治家尾崎咢堂の記念館がある。さらに左岸下流の堤防では,初冬の頃,丸太を高く組んだ「はざ」に大根(伊勢たくあん)を干す独特な風景がみられる。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7129540 |




