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桃取
【ももとり】


旧国名:伊勢

伊勢湾と鳥羽港の境に浮かぶ答志島の西部に位置する。地名の由来は,往昔当地に楊梅(やまもも)の大樹があったことにちなむと伝承される。集落は,北世古・南世古・清水・中世古・東世古に分かれる。この島の前海には浮島(屋島)・牛島・大島・小島・矢島がある。中央礁・ミサゴセ礁・沖島礁・沖平石礁など7か所の暗礁があり,船舶航行の危険区域である。浮島は現在は無人島であるが,往昔は住家が多く,海嘯にあって桃取の地に移り住んだと伝えられ,桃取の人は浮島を「元在所」あるいは「古里」と呼んでいる。かつての住居跡があり,小字は中里・里前・井戸ケ谷などに分かれ,現在も桃取より耕作にきている。延喜17年伊勢斎宮の所領の名所を詠んだ伊勢名所十首のうちに「率(いざ)やはた身の浮島に渡りなむ沈つつのみ世を経(ふれ)ばうし 躬恒」とある。桃取の南方の磯良崎(いそらがさき)も,「夫木集」などの歌集に多く詠まれている。
桃取村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
桃取(近代)】 明治22~30年の答志村の大字名。
桃取村(近代)】 明治30年~昭和29年の志摩郡の自治体名。
桃取町(近代)】 昭和29年~現在の鳥羽市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7129663