池尾
【いけのお】
旧国名:山城
宇治川の右岸に位置し,地内西部に喜撰山(416m)がある。同山は喜撰法師が住んだ旧跡といい(山城名勝志),宇治茶につけられた正喜撰の銘でも知られる。弘仁年中この喜撰山の麓を開拓して巽原と呼び,のち建久年中に池尾に改称したという(府地誌)。地内の池は,古く悪蛇が住んでいたと伝えられる(山州名跡志)。
【池ノ尾(古代)】 平安期に見える地名。
【池尾村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【池尾(近代)】 明治22年~現在の大字名。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7136394 |