牧
【まき】

旧国名:丹波
東流する由良川支流牧川の下流左岸に位置する。地名は,鎌倉初期大野村と称していた当地に,駿河国牧ノ荘の牧氏が先住の河口氏を滅ぼし,以後牧村と改めたという(西方院縁起・曽我井伝記など)。牧川の沖積地からは石鏃や土錘が多く採集される。地内中筋の吉備神社裏からは,直刀・刀子・鉄鏃・金銅環・杏葉・雲珠・子持土器が出土する。地内の6世紀末~7世紀初めの横穴式古墳は30基に及ぶ。珍しい出土品には,地内弁財の弁天塚古墳より四神四獣八鈴鏡がある。藤原期の印仏式瓦経も発見されている。地内平石は,滅ぼされた河口氏家老松井氏が土着した地で,近隣立原に広い畑地を所有して「松井八反」と呼ばれたという。
【牧村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【牧(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7145229 |




