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鱒留
【ますどめ】


旧国名:丹後

竹野川支流の鱒留川源流部に位置し,南東に磯砂(いさなご)山(661m),北西に久次岳(541m)を望む。西は比治山峠をもって熊野郡と境する。地名の由来は,藤社(ふじこそ)明神の使いの鱒が竹野川をさかのぼり当地で留まったことによるとも,豊受大神に仕えていた川上の摩須郎女が住んでいたことによるともいう。当地では鱒を捕えて食すと腹痛をおこすと言い伝えられ,近年まで誰も鱒を捕えなかった。なお地内の大成清水ケ原には平家残党が逃れ住んだ地との伝説がある(峰山郷土史)。
益富保(中世)】 南北朝期~戦国期に見える保名。
鱒留村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
鱒留(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7145252