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我孫子
【あびこ】


旧国名:摂津

大和川の右岸に位置する。吾孫子・吾孫・吾彦とも書いた。「古事記」開化天皇条に「依網の阿毘古」,「日本書紀」神功皇后摂政前紀条に「依網吾彦男垂見」などが見え,当地付近は古代の大羅(おおよさみ)郷内であって,依網吾彦一族が居住していたと考えられる。「続日本紀」天平勝宝2年8月16日条に,「摂津国住吉郡人外従五位下依羅我孫忍麻呂」ら5人に「依羅宿禰」の姓を賜うとある。また「新撰姓氏録」摂津国未定雑姓に「我孫 豊城入彦命男八綱多命之後者」とあり,我孫氏が当地に居住していたと考えられる。
我孫子(中世)】 南北朝期~戦国期に見える地名。
我孫子村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
我孫子(近代)】 明治22年~大正14年の依羅村の大字名。
我孫子町(近代)】 ①大正14年~昭和56年の住吉区の町名。
我孫子(近代)】 昭和56年~現在の住吉区の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7147273