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真如寺
【しんにょじ】


豊能(とよの)郡能勢町地黄にある寺。日蓮宗。山号は無漏山。能勢妙見の名で広く信仰をあつめる。本尊は大曼荼羅。古くは真言宗寺院で真光寺と号し,月峯寺(能勢町大里,真言宗国分寺派)と並ぶ大刹と伝えるが,戦国期までに廃寺化していたという(府誌5)。しかし慶長年中,源満仲(多田源氏の祖)の後裔能勢頼次が日蓮宗に帰依し領内の全寺院を同宗に改宗,甲斐国身延山久遠寺21世の寂照院日乾を開山に招いて,現寺号に改称(府誌5・本化別頭仏祖統記)。同時に宗祖日蓮の真骨を当寺に迎えて,関西信徒の身延山参詣の労を除いたことから関西身延の俗称がうまれた(府誌5)。外護者である能勢氏の援助と保護で本堂・庫裏・鐘楼・鎮守堂・真骨堂などの伽藍が整備される。町内地黄の清普寺(能勢氏菩提寺)・今西の蓮華寺・長谷の妙円寺,そして豊能町切畑の法性寺など,近世初頭に当地域では日蓮宗の発展をみて,今日でも町内46か寺中の16か寺が日蓮宗に属す。府文化財の梵鐘は,鎌倉期の元応元年鋳造で山城国乙訓郡勝竜寺に納められていたが,大坂の陣の際徴発され,その後能勢頼次が当地の布留大明神社に奉納,明治23年同神社より移された由緒をもつ(日本古鐘銘集成)。また,現在も町南端の妙見山山頂に所在する当寺は,中国道教の流れを引く北斗(北極星)を崇める妙見信仰の中心として,開運を願う参詣者で賑わう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7150699