住吉川
【すみよしがわ】

木津川の支流。指定流路延長3.05km。大阪市西南部住之江区御崎１丁目付近から西流し，正平橋の東から北へ流れ，木津川との合流点までをいう。江戸期初めまで当川付近一帯は海であったが，享保以降の加賀屋新田をはじめとする干拓による新田開発によって成った水路で，当時は，薪炭・石材などを運ぶ船の通路であった。現在は，川尻の住之江区平林地区一帯に，もと大正区にあった貯木場に代わって，民営・大阪市営合わせて80万m(^2)以上に及ぶ大貯木場・木材整理場が設置されており，多数の中小企業を主体とする木材工場・合板工場が集中する。また，沿岸には住之江公園・住之江競艇場などがある。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7150862