側川渓
【そばがわだに】

和泉市南部，和泉山脈の南麓を流れる父鬼(ちちおに)川の１支谷で，和泉市父鬼町と大野町の中間付近で父鬼川右岸に合流する。小規模ながら美しい渓谷で，比較的近年に知られるようになった。巨岩が谷を埋め，各所に数ｍ程度の小滝がみられる。最上流部には，３段に分かれて約40mの落差をもち，和泉山脈中随一といわれる清水(きよず)ノ滝がかかる。谷筋を離れて山腹の巻き道を行くと，西国三十三か所観音霊場４番札所の槇尾山施福寺方面へ出る。紅葉の頃などに多くのハイキング客でにぎわう。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7151020