伝法川
【でんぽうがわ】

現在の大阪市此花(このはな)区を流れていた川。全長約1.4km。此花区伝法２丁目付近で中津川から分かれて西流し，伝法５丁目付近から大阪湾に注いでいた。明治43年の新淀川の完成後，姿を消した。伝法川と南側の正蓮寺川との間は，大部分江戸期に開発された新田で，秀野新田・本酉島新田・常吉新田があった。中津川が伝法川と正蓮寺川とに分岐する地域，今日の伝法２丁目から４丁目付近は，豊臣時代伝法口と称され，港となっていた。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7151762