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道頓堀川
【どうとんぼりがわ】


大阪市南区と,西区南境を流れる川。延長約2.9km。南区瓦屋町3丁目付近で東横堀川から分かれ,西流,ミナミの繁華街を横断し,西区・浪速(なにわ)区の境界をなして,大正橋の北側の西区南堀江4丁目と浪速区幸町3丁目の境で木津川と合流する。東横堀川・西横堀川はそれぞれ南側が堀留めとなり,汚濁が著しかったので,これら両河川を結び,木津川に通ずる運河が計画され,慶長17年に豊臣家から新川奉行を命じられた平野郷の成安道頓により起工された。しかし道頓は大坂夏の陣に参加して戦死し,従弟の安井久兵衛道卜・平野次郎兵衛らによって,元和元年に完成した。当初は新川と呼ばれていたが,当時の大坂城主松平忠明が道頓の死を悼み,道頓堀と命名したと伝える。川の東部北側は宗右衛門町の花街,南側はのちに櫓(やぐら)町と称された芝居町であったが,現在も劇場や飲食店の多い歓楽街となっている。昭和42年に両岸を7mずつ埋め立て,その中に下水道を通し,上はグリーンベルトとした。現在,上流から下大和橋・日本橋・相合橋・太左衛門橋・戎橋・道頓堀橋・大黒橋・深里橋・住吉橋・西道頓堀橋・幸橋・幸西橋・汐見橋・日吉橋などが架かっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7151860