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槇尾山
【まきおさん】


旧国名:和泉

「まきのお」ともいい,巻尾・牧尾・真尾とも書いた。和泉山脈の槇尾山に位置する。当地はもと巻尾大明神鎮座の霊区であり,「巻尾神」に貞観6年7月25日に従五位下,8月20日に従五位上が授けられたことが見える(三代実録)。「文徳実録」嘉祥3年3月条に仁明天皇の初七日で七か寺において功徳を修めるに際し,「散位従四位下基棟王」等を真木尾寺使としたことが見える。「延喜式」主税上には「巻尾寺観音堂料五百束」と見え,和泉国正税から支出されることになっていた。また「古今著聞集」に平等院の僧正行尊なる者が同山の住僧となったことがあったと見える。槇尾山施福寺境内の経塚から,保延5年7月14日・永正11年正月14日銘の入った経筒および平安期の作と思われる銅経などが発見されている(和泉市史1)。
巻尾(中世)】 南北朝期から見える地名。
槇尾山(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
槇尾山(近代)】 明治22年~昭和31年の大字名。
槇尾山町(近代)】 昭和31年~現在の和泉市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7153806