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明石駅
【あかしのえき】


旧国名:播磨

(古代)平安期に見える駅名。播磨国明石郡のうち。「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条に播磨国九駅の1つとして「明石駅」と見え,駅馬30疋を置く。昌泰4年,大宰権帥として大宰府に流される途中の菅原道真が「明石駅亭」で,落魄した道真の姿に驚く駅亭長に「駅長莫驚時変改,一栄一落是春秋」の詩を贈っている(菅家後集)。また,承徳3年2月11日,任国因幡国へ向かう平時範が当駅で国司に迎えられている(時範記/書陵部紀要14)。現在比定地に関して「地名辞書」では摩耶坂・摩耶谷などをあげるが,現存地名にはない。また,江戸期の大蔵谷村に比定する説が大勢を占めているが,付近には駅路関係の小字名が発見されないという指摘もあり(古代日本の交通路3),明石市内のいずれに比定されるか不明。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7155056