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十一ケ所
【じゅういっかしょ】


旧国名:淡路

淡路島南部,三原平野の中央。東端を三原川が流れる。この辺りは古代国府の所在地に比定され,地名は,地内に鎮座する淡路国総社十一大明神による。十一大明神社は平安中期以降に国司が淡路国内11の式内小社巡拝の煩を避けるためその11座を祀って創建したという(淡路常磐草)。正治2年9月28日付預所大法師某起請置文に「当国十一ケ所諸大明神」とあるのが初見(護国寺文書)。貞応2年の淡路国大田文末尾の起請文言にも「当国鎮守十一箇所大明神」と見える。当地には淡路廃帝淳仁天皇を祀る野辺宮と宮内庁の管轄する丘ノ松と呼ぶ御陵関係地がある。なお,野辺宮は貞応2年の淡路国大田文に「榎烈村……野辺宮一所」と記されている。
十一ケ所(中世)】 戦国期に見える地名。
拾壱ケ所村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
十一ケ所組(近代)】 明治22年~昭和30年の市村の大字名。
十一ケ所(近代)】 昭和30年~現在の三原町の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7159493