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多可郡
【たかぐん】


旧国名:播磨

古代~現在の郡名。播磨国北東部,県中央部。加古川上流域とその支流の杉原川・野間川流域に広がる。当初の四周は,東は丹波国多紀郡と氷上郡,西は神埼郡,南は賀茂郡,北は丹波国氷上郡・但馬国朝来郡に接する。
(古代)郡名は,「風土記」に託賀郡,「和名抄」「延喜式」には多可郡とある。
(中世)承久3年7月24日鎌倉幕府は後藤基重の承久の乱における戦功を賞し,その未亡人に当郡安田荘を安堵した(後藤文書)。
(近世)天正8年羽柴秀吉,同11年羽柴秀長が姫路城主となり播磨国を支配した。
(近代)明治元年幕府領のうち一部(現加美町・八千代町,神崎郡神崎町域)が久美浜県(同2年生野県),残りの幕府領は兵庫県に属す。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7160210