千森川
【ちもりがわ】

千守川とも書く。ほかに路守(ちもり)川・関守(せきもり)川・千鳥川・遉邏渓(ちもりがわ)など表現が多い。神戸市須磨区離宮公園西側から南流して須磨海岸に至る小河川。２級河川部分1,115ｍ。旧多井畑峠を水源とし，須磨連山東南斜面の水を集め，離宮公園より下流は暗渠となり，流路は道路となっている。須磨寺・現光寺など史跡地があり，現光寺付近は須磨関跡に比定する説もあり，河口近くに隠江(こもりえ)の碑も残る。赤石(あかし)の櫛淵の険を避けた古道越の通路ともいう。上流多井畑峠付近は大規模に造成され高倉台団地となり，千森川上流の一部は一ノ谷川上流へ付け替えられた。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7160688