大池
【おいけ】

新在家大池ともいう。北葛城郡当麻(たいま)町新在家字馬場脇丁にある池。堤長190m，堤高15m，貯水量６万9,000m(^3)で受益面積は同水系の玉池を合わせて42ha。二上山麓の扇状地扇頂部を占める大きい池で，近くに大池掘削の功労者を記念して建立された傘堂がある。同堂は庶民信仰の対象となり，梵鐘１口・位牌１基・石碑２基とともに昭和60年県有形民俗文化財に指定された。同町太田方にある大池は堤長50m，高さ６ｍで１万4,000m(^3)を貯水し，他の付属池とともに８ha余の灌漑を行う。新在家大池とともに大和川の支流葛下川の水源地帯に位置している。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7165719