白毫寺?
【びゃくごうじ】

旧国名:大和

岩井川支流能登川上流域に位置する。地名の由来は，当地に存する同名の寺院による。戦国期の明応６年には白毫寺に陣を取った古市澄胤を筒井順盛の率いる軍勢1,000余騎が攻撃，このため本堂・炎魔堂・多宝塔以下の堂宇が全焼したが，この時に「白毫寺在家共」も焼払われたといい（明応六年記／続群２下，寺社雑事記明応６年11月14・15日条），寺辺に集落があったことが知られよう。文禄４年９月21日付興福寺寺門領目録（京大一乗院文書）には「一，四百六拾参石六斗壱升　白毫寺」と記す。
【白毫寺村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【白毫寺(近代)】　明治22年～昭和14年の東市村の大字名。
【白毫寺町(近代)】　昭和14年～現在の奈良市の町名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7169097