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神宮郷
【じんぐうのごう】


旧国名:紀伊

(近世)江戸期の郷名。名草(なぐさ)郡のうち。中世には神宮郷が見えるが,近世で属した村々は,「続風土記」によれば,吉田・新内(あろち)・秋月・手平・出島・黒田・津秦・太田・出水・鳴神・新在家・北出島・井辺(いんべ)・有家(ありえ)・神前(こうざき)・坂田・中島・新中島・田尻・紀三井寺・内原・杭瀬(くいのせ)・南出島・和田の24か村と船尾(ふのお)・毛見の2か浦を合わせた26か村。なお吉田村から有家村までの14か村は「神宮上郷」,神前村から毛見浦までの12か村は「神宮下郷」とも称された。慶長検地高目録では,吉田・新内・秋月・小宅・黒田・津秦・大田・鳴神・宮新在家・北出島・井辺・有家の諸村は「上宮郷」,神前・坂田・中島・田尻・紀三井寺・内原・杭瀬・南出島・船尾・毛見・和田の諸村は「下宮郷」のうちに記されている。現在の和歌山市・海南市のあたり。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7172044