日物川
【ひものかわ】
旧国名:紀伊
有田(ありだ)川上流左岸に位置する。地名は,古くから檜物などを産したことによるともいい(続風土記),地内に悲母滝という滝があったため悲母川となり紐川を経て日物川となったともいう(続風土記書上帳)。地内には,仍田殿屋敷跡・薬師寺跡・善楽寺跡がある。なお,鎌倉期の文永11年2月3日の阿氐河下荘公文乗蓮注進状(高野山文書/大日古1‐6)に見える「三人 ひものや」は当地に関係する可能性もある。
【日物川村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【日物川(近代)】 明治22年~現在の大字名。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7173292 |