仏ケ仙
【ほとけがせん】

関金町と岡山県中和村の境にある山。標高743.5m。関金町の浅井の谷の源流に位置する。同程度の高さの山が連なっており，標高も低く倉吉方面から遠望しても目につきにくいが，中和村別所からは正面にピラミッド状にそびえる姿があざやかである。この形は山体が花崗岩地域の上に残る流紋岩で成り立っているためであろう。山頂に一等三角点が設けられている。かつては一部が採草地であったが，現在は落葉広葉の二次林によって占められている。山頂への定常的な道はないが，近くを関金より中和村へ越す車道が通っており，これよりの比高は小さいので，登るのはさほど困難でない。展望は良好である。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7176880