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鴨山
【かもやま】


邑智(おおち)郡邑智町の北端大字湯抱(ゆがかい)の女良谷(めらだに)にある岩山。標高360m。柿本人麻呂終焉の地に比定する説がある。人麻呂没処の地「鴨山」を探していた歌人斎藤茂吉が「万葉集」巻2所載の「柿本朝臣人麻呂,石見国に在りて臨死(みまか)らむとする時,自ら傷(いた)みて作る歌一首,鴨山の磐根しまける吾をかも知らにと妹が待ちつつあるらむ」を手がかりに,昭和12年この山を発見し,人麻呂辞世の歌にいう鴨山がこの山であろうと発表。その折の茂吉の詠歌「人麿がつひのいのちを終りたる鴨山をしもここと定めむ」の歌碑も,この山に近い湯抱温泉の丘に建てられている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7178615