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北山
【きたやま】


平田市西側の旅伏(たぶし)山から出雲市北端の平田市境に連なり,簸川(ひかわ)郡大社町北側の弥山(みせん)・日御碕(ひのみさき)までを含む山塊。北山山脈ともいう。「風土記」でいう「出雲御埼山(いずものみさきやま)」で,国引きの神八束水臣津野命が新羅(しらぎ)の三埼を国来(くにこ),国来と引き寄せて継ぎ合わせた土地とし,「郡家の西北二十七里二百六十歩なり。高さ三百六十丈,周り九十六里一百六十五歩あり。西の下(ふもと)に,いわゆる所造天下大神の社坐す」と記されている。また「古事記」の宇迦(うか)山にもあたるが,360丈という高さから弥山(みせん)をいったものであろう。北山西端の弥山は標高494m。中央部の鼻高山が最高峰で標高536m。東端の旅伏山は標高456m。北山にはニホンジカが生息する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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