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床几山
【しょうぎさん】


松江市雑賀(さいか)町と上乃木町の境にある山。旧松江市街の南を限って東西に走る30~50mの高さの丘陵西部をいう。標高41m(三角点)。慶長年間,堀尾吉晴が能義(のぎ)郡広瀬町月山(がつさん)の富田(とだ)城を廃し,松江に城地を移そうとしたとき,この山に床几をすえて北方を観望したと伝えられ,この山の名の由来となっている。松江城は,北方3kmの距離に宍道(しんじ)湖を隔てて望むことができる。山の北麓に曹洞宗の古刹洞光寺がある。明治期から松江市民の行楽の地として親しまれ,大正に入り,松江市上水道の第1配水池が山上に設置された。昭和7年には山上にNHK松江放送局が設置され,同14年南麓に岸清一記念運動場が設置された。現在,放送局は灘(なだ)町に移転,跡地には国民宿舎床几山荘があり,岸運動場跡には松徳女学院が立っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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