仏坂
【ほとけざか】

益田(ますだ)市飯浦(いいのうら)町と山口県田万川(たまがわ)町市味の間約３kmに及ぶ藩政時代の浜街道の急坂。山口県と島根県境をなす金比羅山・三ケ峠などを中心とする金比羅山支脈の鞍部である仏峠に位置。幕末には津和野藩と長州藩の藩境であったため，関所が置かれたほど要衝であった。明治33年県道が完成したが，急坂で急カーブも多く，道幅も狭く交通の難所であった。昭和49年３月国道191号の開通にあたり仏坂よりやや南方に田万川トンネルを掘削し多年の不便を解消。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7181149