本郷峠
【ほんごうとうげ】

那賀(なか)郡旭(あさひ)町和田と本郷を結ぶ平坦な道を八戸(やと)川渓谷の戸川に下る急坂道中の峠。標高250m。浜田方面と邑智(おおち)郡を結ぶ主道は丸原・今市・堂切峠・和田・重富(しげとみ)・本郷・本郷峠・戸川・才の峠・日貫(ひぬい)・矢上と結んでいた。この峠から道を木田方面にとれば浜田市下府町（石見国庁）に通ずる。この道は古墳時代の山陰・山陽文化交流道ではなかったかとも推定されている（旭町誌）。現在の主要地方道浜田～作木線はこの峠のすぐ近くを戸川に下っている。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7181174