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乙子
【おとご】


旧国名:備前

吉井川下流の左岸に位置する。乙子は末子を意味し,乙子大明神の祭神が五瀬命の末弟若御毛沼命なので同社を乙子大明神と称するようになったといい,地名の由来はこの伝承によるとも,「吉備温故秘録」では「古へは湖」とあり,瀬戸の海水がその干満時に乙子の北に広がる淡水湖に音を立てて出入りしたことによって名付けたともいう。天文12年宇喜多直家は,天神山城主浦上宗景から当地に銀300貫の土地を宛行われ翌年乙子城を築いたという(備前軍記)。この乙子城は海賊を鎮圧する海城であり,直家の最初の居城である。乙子山に残る五輪塔は建武年間の和田備後守範長の墓と伝えられているが,時代・墓主とも不明。乙子大明神には応永9年・天正12年の本殿改建の棟札が残る。
乙子村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
乙子(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7182774