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鴻村
【こうのそん】


(近代)明治22~40年の児島郡の自治体名。児島半島中央に位置し,南は瀬戸内海に面する。下村と上村が合併して成立。旧村名を継承した2大字を編成。地名の由来は両村とも往古の鴻郷によると伝承され(児島郡誌),ともに鴻八幡を鎮守としていることによる。明治24年の戸数724,人口は男1,795・女1,472,学校2・水車場1・船60。明治22年下村紡績は収入4万4,071円にのぼり,同30年の職工男89・女237,明治29年には鴻村銀行創立,協同共済合資という生命保険会社が発足。当地方の織物工業の活況を背景に同38年備前織物同業組合設立。明治23年下村の榴浜小学校,上村の保田小学校を廃し新しく小学校を建設,鴻小学校と改称。同28年組合村立児島実業補習学校を創立,同35年鴻村田之口村組合村立商業補習学校と改称。同年下村に鴻村郵便受取所設置,同38年鴻村郵便局,同40年鴻郵便局と改称。明治36年鴻漁業組合設置。同40年琴浦村の一部となり,2大字は同村の大字に継承。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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